ものづくりの街・名古屋を拠点とするグローバル企業を牽引してきた佐々木氏のバックボーンは、極めて緻密な工学研究にあります。
1957年2月生まれで現在69歳を迎えた佐々木氏は、地元屈指の難関校である名古屋大学大学院工学研究科の博士前期課程(修士課程)を修了。専門的なエンジニアリングの素養を身につけたのち、1983年にブラザー工業へ入社しました。
当時、ミシン事業から情報通信機器への多角化を模索していた同社において、技術系大学院卒の佐々木氏はまさに変革期のキーマンでした。単なる管理職にとどまらず、開発の最前線で回路設計やシステム構築の課題解決に没頭した日々が、後の「現場を誰よりも理解する経営トップ」としての土台を形成したと関係者は口を揃えます。