80年代以降の日本の芸能界を象徴する存在といえば、間違いなく「お笑いビッグ3」だ。タモリ、ビートたけし、そして明石家さんま。この3人が揃う空間には、他では絶対に味わえない緊迫感と多幸感が同居していた。特にフジテレビを中心とした熱狂的なテレビ黄金期において、彼らが主導したお笑いバラエティは日本中のお茶の間の中心に君臨していたのだ。
『オレたちひょうきん族』で世の中を狂喜させた革命児たけしと、『笑っていいとも』で昼の顔として日常に寄り添い続けたタモリ。アプローチは正反対でありながら、二人は互いの才能を誰よりも深く認め合っていた。表舞台で過剰に慣れ合わない硬派な距離感こそが、彼らの絆をより特別なものにしていたと言える。