かつて、異常行動は「タミフル」などの抗インフルエンザ薬の副作用ではないかと強く疑われ、社会問題となった。しかし、その後の大規模な疫学調査により、薬を飲んでいない患者でも同様の異常行動が高頻度で発生していることが証明されている。
現在では、薬そのものが直接的な原因である可能性は極めて低いとされている。むしろ、ウイルス感染によって引き起こされる生体防御反応そのものが、脳に強いストレスを与えていることが分かってきた。薬の処方に関わらず、すべてのインフルエンザ患者において異常行動のリスクは等しく存在するという認識を持つことが重要だ。