世界で最もミサイル艇の密度が高く、偶発的衝突の危険が極限まで高まっているのが台湾海峡だ。中国人民解放軍海軍は、双胴船(カタマラン)構造を持つ「022型ミサイル艇」を80隻近く常備し、圧倒的な速力とレーダー波を逸らすステルス船体を駆使して海峡の中間線付近での威圧行動を常態化させている。
これに対し、劣勢に立たされる台湾海軍は「光華六号」や沿岸防備用高速艇を島嶼部の陰や漁港に潜伏させ、長射程対艦ミサイル「雄風」シリーズを連携させる非対称戦を全開にしている。巨大な艦隊を真正面から迎え撃つのではなく、複雑な海岸線に身を隠した小型艇群が、侵攻艦隊の側面を突いて一撃で壊滅させる——この「ハリネズミ戦術」の根幹を担うのが小型ミサイル艇の機動力だ。