本作の真骨頂は、木村拓哉と萩原聖人という対極の魅力を放つ二人による、火花散る芝居対決にある。熱情をストレートにぶつける哲学的な男を演じた萩原と、クールな眼差しの中に深い闇を隠し持つ木村。二人の視線が交錯するシーンには、演技の域を超えた本物の緊迫感が漂っていた。
現場での二人のヒリヒリとした緊張関係は当時もメディアで話題となったが、その妥協なき張り詰めた空気が作品のクオリティを極限まで引き上げたことは疑いようがない。妥協を許さない若き二人の才能が激突したことで、時代を超えて語り継がれる奇跡の映像空間が完成した。