実技試験本番で実力を遺憾なく発揮するためには、鉛筆デッサン画材指定のルールを熟知し、道具の扱いを身体に染み込ませておく必要があります。
試験で使用する鉛筆は、硬質から軟質まで幅広く揃えるのが鉄則です。4H〜6B程度の硬度を揃え、下描きや硬い質感にはH系、ベースの陰影や力強い締め色にはB系を使い分けます。三菱鉛筆の「Hi-uni」やステッドラーの「ルモグラフ」など、折れにくく発色の良い製図・美術用鉛筆を手になじませておきます。
120分の試験時間を制するタイムマネジメントは以下の配分が目安です。
・0〜15分(エスキース・構想):用紙の隅や下描き用紙に複数の小さなサムネイルスケッチを描き、構図と光の向きを確定させる。
・15〜40分(骨格のアタリ・パース決め):B3用紙全体に薄い線で消失点と全体のプロポーションを素早く配置する。
・40〜90分(明暗の乗せ込み・質感描写):大まかな影を乗せて全体の明暗関係を作り、徐々に細部の質感を起こす。
・90〜115分(締め色・ハイライト・細部調整):練りゴムで光の筋やエッジを立たせ、一番暗い部分を濃い鉛筆で締める。
・115〜120分(最終確認):遠くから画面全体を見渡し、条件の抜け漏れやパースの狂いがないか点検する。