ギレーヌ・マクスウェルの特異な人物像を理解する上で欠かせないのが、その華麗かつ複雑な生い立ちです。彼女の父親は、英国の巨大メディアコングロマリットを一代で築き上げたメディア王ロバート・マクスウェル氏でした。
オックスフォード大学を卒業したギレーヌは、父に溺愛され、ロンドンの上流階級「ハイソサエティ」の中心人物として華やかな日々を謳歌します。しかし、1991年に父ロバート氏が豪華ヨットから転落して謎の不審死を遂げると、状況は一変。巨額の年金横領スキャンダルが発覚し、マクスウェル帝国は崩壊しました。
名声と資産の後ろ盾を失った彼女は、再起を期してニューヨークへ渡航。そこで出会ったのが、莫大な富を誇る富豪ジェフリー・エプスタインでした。父の喪失感を埋めるかのようにエプスタインに心酔した彼女は、社交界の人脈を武器に、彼の私生活と裏のビジネスを深く支える存在へと変貌していきました。