旅客駅としての幕を閉じた後も、この場所は長く人々に愛され続けました。1936年に駅舎内へ移転してきた交通博物館(旧・鉄道博物館)が、駅休止後も敷地全体を活用して営業を継続したためです。
高度経済成長期から平成初期にかけて、実物車両の展示や巨大なHOゲージジオラマ、運転シミュレーターなどを備えた同館は、子どもから大人まで親しまれる鉄道趣味の聖地となりました。神田川沿いの赤レンガ高架橋は、交通博物館のシンボルとして人々の記憶に刻まれます。
2006年5月、施設の老朽化と展示スペースの拡充のため交通博物館は惜しまれつつ閉館し、その機能は埼玉県さいたま市の「鉄道博物館」へと継承されました。交通博物館の解体後、長らく非公開となっていた歴史的遺構の保存と活用に向けた大規模な再開発プロジェクトが動き出します。