中国史上最悪の酷刑「凌遅刑」とは?肉を削ぐ凄惨な手順と廃止の真相

中国史上最悪の酷刑「凌遅刑」とは?肉を削ぐ凄惨な手順と廃止の真相

中国史上最悪の酷刑「凌遅刑」とは?肉を削ぐ凄惨な手順と廃止の真相の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

Q1:受刑者は途中で気絶や失血死をしなかったのですか?
A1:激痛と出血によるショック死を防ぐため、刑吏は出血が少ない部位から極めて薄く削ぐ専門技術を用いていました。また、清代末期の記録では、苦痛を完全に麻痺させない程度にアヘンなどの鎮痛薬をあらかじめ飲ませ、意識を保たせたまま心臓の鼓動を維持させていた事例も報告されています。

Q2:日本にも凌遅刑のような刑罰は存在したのでしょうか?
A2:古代から近世の日本において、鋸挽き(のこぎりびき)や磔(はりつけ)、牛裂きといった過酷な極刑は存在しましたが、中国の凌遅刑のように「肉を数千回にわたって計画的に削ぎ落とす」という高度にシステム化された刑罰は導入されませんでした。律令制導入時に中国の法体系を参考にしつつも、過度に残虐な刑罰は排除された歴史的経緯があります。

Q3:なぜ民衆は残酷な処刑現場を見物し、肉を買い求めたのですか?
A3:公開処刑は国家権力の威厳を示す一大イベントであり、庶民にとっては道徳的勧善懲悪の確認の場でもありました。また、極悪人の肉や血液には病を治す呪術的な効能があるという前近代特有の民間信仰が存在したことや、国家を裏切った大罪人に対する集団的な憎悪が「肉を食らう」という極端な行動へ駆り立てたと分析されています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。