本作の大きな魅力は、作詞を担当したFukaseと、作曲を担当したSaoriという2人の強烈な個性の融合にあります。幼馴染であり、精神的な苦悩や挫折を共有してきた2人だからこそ生み出せたメロディとリリックの親和性は、他の追随を許しません。
Saoriが紡ぎ出すクラシカルでノスタルジックなピアノの旋律は、どこか子守唄のようでありながら、底知れぬ哀愁を漂わせています。その旋律に対して、Fukaseはあえて痛みを伴う言葉を選び、透明感のあるハイトーンボイスで歌い上げました。お互いの表現力への深い理解と信頼関係があったからこそ、ただのダークな楽曲に終わらず、聴く者を包み込むような温かさと救済を感じさせる傑作に仕上がっています。