近年、投資家を大きく揺るがしたのがニデックの株価急落の理由となった車載事業の失速です。同社は電気自動車(EV)向け駆動用モーター「E-Axle(イーアクスル)」を次世代の成長柱と位置づけ、大規模な先行投資を行ってきました。しかし、中国をはじめとする主要市場での激しい価格競争や需要の波に直面し、収益性が大幅に悪化しました。
シェア至上主義から利益重視の戦略へと急転換を迫られ、巨額の構造改革費用を計上したことで、市場の失望売りを招く結果となったのです。しかし、過度な安売り競争からの撤退とコスト構造の見直しが進んだことで、2026年最新のニデック業績は回復基調へと転じています。
現在はEV単体に過度に依存せず、生成AIの普及に伴い需要が爆発しているサーバー向け水冷システムや、産業用ロボット、工作機械向けの高付加価値モーターへとポートフォリオを再構築。底堅い需要を取り込むことで、営業利益のV字回復に向けた地盤を固めつつあります。