「以前は効いていた薬が効かなくなった」「毎月飲んでいると耐性がつくのでは?」という疑問は、医療現場でも頻繁に寄せられます。
結論から言うと、一般的な市販鎮痛薬を月に数回、用法用量を守って服用している範囲において、薬の飲み過ぎによる耐性の真相として「身体が慣れて成分が効かなくなる薬理的耐性」が生じることは基本的にありません。
鎮痛薬が効かないと感じる背景には、主に3つの明確な理由が存在します。
・服用のタイミングが遅すぎる
痛みがピークに達した後はプロスタグランジンが充満しており、NSAIDs本来の生成抑制効果が十分に発揮されません。
・痛みの種類と成分のミスマッチ
子宮のけいれん性収縮による差し込む痛みに対して通常のNSAIDs単体を飲んでも、筋緊張が解けずに痛みが残る場合があります。
・器質性月経困難症など疾患の進行
子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫といった婦人科系疾患が進行している場合、市販薬のカバー範囲を超える痛みに発展しているケースがあります。年々痛みが悪化していると感じたら、自己判断での増量を避け、専門医の診察を受ける必要があります。