朝起きたらシクラメンの花や葉が四方に広がり、全体がぐったりと萎れていたという経験を持つ愛好家は多いでしょう。この状態に陥った際、原因が「水切れ」なのか「過湿による根腐れ」なのかを冷静に見極める必要があります。
土がカラカラに乾いて鉢が非常に軽い場合は、典型的な水切れです。このケースにおけるシクラメンのぐったり復活方法は、バケツなどに常温の水を張り、鉢の半分ほどを沈める「腰水(深水浸け)」を2〜3時間実施することです。吸水とともに株全体に水分が行き渡り、半日ほどで驚くほどシャキッと立ち上がります。ただし、土が湿っているにもかかわらずぐったりしている場合は、根が腐って水分を吸い上げられなくなっている危険信号です。この場合は直ちに水やりを中止し、風通しの良い日陰で土を乾燥させ、傷んだ茎葉を速やかに除去して経過を観察します。
株を健全に維持するためのシクラメンの植え替え時期は、休眠明けの9月上旬〜10月上旬が最適です。鉢から丁寧に株を抜き取り、古い土を軽く落として一回り大きな鉢へと植え替えます。このとき最も重要なポイントは、球根の頭部(上部3分の1程度)を土から露出させて植えることです。球根を完全に土に埋めてしまうと、クラウン(芽が集まる中心部)に水分が滞留し、球根腐敗を引き起こす最大の原因となります。市販の「シクラメン専用培養土」または「赤玉土小粒6:腐葉土3:パーライト1」を配合した水はけの良い用土を使用します。