独特のヒダ構造は、衣や調味料を抱き込みやすいという調理科学上の強みを持っています。家庭で手早く作れて素材の味が引き立つ代表的な料理法を紹介します。
1. 旨味が凝縮する「四角豆の天ぷら」
料亭や沖縄料理店でも圧倒的な支持を集めるのが天ぷらです。下茹では不要。筋を取った四角豆の水気をしっかり拭き取り、冷水で溶いた薄力粉(または天ぷら粉)を薄めにまとわせます。170〜180℃の中高温に熱した油へ滑り込ませ、1分30秒ほどカラッと揚げます。複雑なヒダの隅々まで衣が入り込み、驚くほど軽やかな食感に仕上がります。天つゆよりも、良質な塩やカレー塩を少量添えて食べるのが甘みを引き出す秘訣です。
2. ビールが進む「四角豆の炒め物レシピ」
沖縄の家庭料理の知恵が詰まった定番炒め物です。豚バラ薄切り肉(またはポークランチョンミート)を胡麻油で炒め、脂が出てきたところで斜め切りにした生の四角豆を投入します。強火で1分半ほど手早く炒め合わせたら、酒、醤油、オイスターソースを各小さじ1程度回し入れ、溶き卵を流し込んで半熟状態で火を止めます。豚肉の脂のコクが四角豆特有の爽やかな風味を包み込み、ご飯にもお酒にも合う一品が完成します。
3. 常備菜に最適な「四角豆の和え物」
手軽にもう一皿作りたいときは和え物が便利です。熱湯で1分塩茹でして氷水にとった四角豆を1cm幅に刻み、水気をしっかり絞ります。白すり胡麻、醤油、砂糖を合わせた「胡麻和え」はもちろん、水気を切ったツナ缶とマヨネーズ、粗挽き黒胡椒で和える「ツナマヨサラダ風」も人気があります。断面が手裏剣のような星型になり、食卓の彩りとしても視覚的な満足度を高めてくれます。