名作ファンタジー映画である『となりのトトロ』で初登場したこの黒い塊は、劇中で「ススワタリ」という正式名称で呼ばれていた。サツキとメイが古い家で遭遇したススワタリは、手足もなくフワフワと浮遊する不可思議な存在として描かれていた。
しかし、後に制作された『千と千尋の神隠し』において、彼らは驚くべき進化を遂げて再登場する。釜爺のボイラー室で働くススワタリには細い手足が生えており、重い石炭を健気に運ぶ労働者として描写された。金平糖が大好物というチャーミングな設定も加わり、単なる背景の怪異から、物語の中で生き生きと呼吸するキャラクターへと深化を果たしたのだ。