多くの受験生や教育関係者が注目するのが、県立船橋高校進学実績の力強い伸びです。かつて「公立御三家の2番手」と見なされることもあった同校ですが、近年の県立船橋高校東大合格者数はコンスタントに15〜20名以上を記録し、京都大学、東京科学大学(旧東京工業大学・東京医科歯科大学)、一橋大学といった最難関国立大への進学実績においても、千葉県内の公立高校でトップクラスの成果を叩き出しています。
進学実績躍進の最大の原動力となっているのが、文部科学省から継続指定を受けている「スーパーサイエンスハイスクール指定校(SSH)」としての高度な探究カリキュラムです。船高では単なる大学受験テクニックの詰め込みではなく、1年次から本格的な課題研究やフィールドワーク、大学・研究機関と連携した実験講座がカリキュラムに組み込まれています。自ら仮説を立て、実験と検証を重ね、論文やプレゼンテーションにまとめるというプロセスが、近年の大学入試で問われる「未知の課題に対する論理的思考力・表現力」と完全に合致しているのです。
さらに見逃せないのが、生徒同士が刺激し合う「ピア・エフェクト(仲間効果)」の存在です。放課後の進路指導室や廊下に設置された質問・自習スペースでは、難問に対して生徒同士が議論を交わし、教員と対等にディスカッションする姿が日常の風景となっています。「自ら問いを立てて主体的に学ぶ」姿勢が学校全体のカルチャーとして定着しているからこそ、中高一貫校のような先取りカリキュラムがなくとも、わずか3年間で東大・旧帝大レベルの記述力を完成させることができるのです。