しかし、市域全体を見渡せば、巨大都市ならではの複雑なグラデーションが影を落とす。
再開発が進む南船橋や西船橋周辺では、タワーマンションの林立に伴い児童数が急増。プレハブ校舎の増築や校庭の狭小化が切実な課題となっている。一方、内陸部の古い住宅街に位置する学校では、急速な少子高齢化によって空き教室が目立ち、築50年を超える校舎の老朽化対策が財政を圧迫する。
「新設エリアのデジタル環境と、古い学校の設備格差をどう埋めるのか」――ある市議会議員はこう指摘する。Wi-Fi環境ひとつ取っても、電波の届きにくいコンクリート壁に囲まれた旧校舎と最新鋭の設備を備えた新設校とでは、現場のストレスに明確な差が生じている。予算の配分を巡る綱引きは、今も市議会の議場を揺るがし続けている。