額面から手取りを算出する際に差し引かれる項目は、大きく分けて「社会保険料控除」と「税金」の2系統が存在します。それぞれの役割と仕組みを把握しておくことで、手取り額のブレに慌てるリスクを回避できます。
1. 社会保険料控除の内訳
社会保険料は、病気や怪我、老後、失業などのリスクに備えるための公的保険料です。原則として会社と従業員が折半(労使折半)で負担します。
- 健康保険料:病気や怪我の治療費自己負担を3割に抑えるための保険料。40歳以上は介護保険料が上乗せされます。
- 厚生年金保険料:将来の老齢年金や障害年金、遺族年金を受け取るための保険料(保険料率は18.3%で労使折半)。
- 雇用保険料:失業時の基本手当や育児休業給付金などを支給するための保険料。
2. 所得税と住民税の計算と天引き
国および地方自治体に納める税金も給与から源泉徴収(天引き)されます。
- 所得税:その年の所得に対して課される国税。毎月の給与明細では概算額が引かれ、年末調整で過不足が精算されます。
- 住民税:前年の1月〜12月の所得に応じて課される地方税。前年の所得を基準に算出されるため、社会人2年目の6月から天引きが始まるという特徴があります。