阿部寛の規格外の体躯はどのように育まれたのか、そのルーツにも注目が集まります。家族構成に関する過去の取材記事によると、父親は標準的な体格だったものの、母親の身長が161cmであったと伝えられています。昭和初期世代の日本人女性としてはかなり背が高く、母方の遺伝的要素を強く受け継いだことが窺えます。
では、なぜ成人後も「189cm」と言い張り続けたのか。本人がかつてバラエティ番組等で漏らした本音には、以下の3つの明確な背景がありました。
- 190cmの心理的バリア:「190cm以上」と公言すると、相手に威圧感や恐怖感を与えてしまうことを本能的に嫌った。
- 役柄の狭まりに対する自己防衛:「背が高すぎる俳優は使いづらい」という制作現場の偏見から逃れ、キャスティングの間口を少しでも広げるための知恵だった。
- 既製服や靴のサイズ感:日常の衣服選びや靴の調達(足のサイズも30cm近い)において、常に規格外であることへの気恥ずかしさが若い頃にあった。
なお、ネット上では阿部寛の公式ホームページ(表示速度が極めて速いことで世界的に有名なレトロサイト)のプロフィール記述も度々話題になりますが、そこでも一貫して「189cm」と記載されており、この控えめな自己申告の姿勢そのものが彼の誠実な人柄を物語っています。