犯行に使用された武器は、市販の素材を巧妙に組み合わせて作られた手製銃(自作銃器)でした。海上自衛隊時代に小銃の分解・整備や射撃訓練を経験していた被告は、インターネット動画や専門書を参考にしながら、自宅アパートで密かに火薬の調合や銃身の製造を行っていました。
押収された銃は、2本の鉄パイプを木製の台座に固定し、黒いビニールテープで巻き付けた構造となっていました。1本のパイプの中には、火薬とともにカプセル状に詰められた6個の金属弾丸が装填されており、電池を用いた電気着火方式で発射される仕組みでした。1回の射撃で6発の弾丸が同時に拡散して発射される「散弾銃」のような高い殺傷能力を有していたことが警察の鑑定で判明しています。
被告は山中や旧統一教会の関連施設に向けて試し撃ちを重ねて威力を確認しており、その計画性と執念は極めて周到なものでした。