2006年に発売されたヘアヌード写真集『Myself』、そして2008年のMUTEKIレーベルからのアダルトビデオ『艶舞』への出演は、芸能界の常識を根底から覆す出来事でした。当時50歳を迎えていた安達有里の経歴とプロフィールを振り返ると、彼女は単なる保護者ではなく、娘をトップ女優へと育て上げた凄腕マネージャー・事務所社長という立場にありました。
世間を騒がせた安達有里のアダルト出演理由については、当時さまざまな憶測が乱れ飛びました。後に本人がテレビ番組や自著で語ったところによると、最大の要因は「母親・マネージャーという役割から解放され、ひとりの女性として自己を取り戻したい」という強烈なアイデンティティの主張でした。娘が20歳を越えて結婚・出産を経験し、マネージメントの手を離れたことで生じた大きな喪失感を埋めるため、自らの肉体をメディアに晒すという極端な形での自己表現に踏み切ったとされています。
また、安達有里の写真集発売に至る経緯には、自身の美容整形やエステに投じた資金、個人事務所運営を巡る経済的な背景も絡んでいました。周囲の反対を押し切ってまでカメラの前に立った決断は、彼女自身の「誰かの付属物ではなく、主役として注目されたい」という執念の現れでもありました。