駅南側エリアを中心とする大規模開発が次なるフェーズを迎えた現在、渋谷川を取り巻く風景は加速度的に刷新されつつある。かつて暗渠の闇に閉ざされていた水脈は、官民の緻密な連携によって光を取り戻し、代官山や恵比寿方面へと歩行者を誘う全長約600メートルの緑豊かなリニアパークとして定着した。
最新の都市マスタープランが目指すのは、点在する商業拠点を線で結ぶ「歩行者ネットワークの完全統合」だ。駅前の喧騒から川沿いの遊歩道へシームレスに抜けられる立体的な歩行者デッキが拡充され、かつて人々を遠ざけていた高架下や川沿いのデッドスペースは、感度の高いクラフトビールバーやギャラリーが並ぶオープンテラスへと姿を変えた。水辺の風を感じながら回遊できるこのルートは、都市生活の質を決定づける新たなインフラとして機能している。