本作で見せた過激でポップなギャグ感覚は、後に世界的な大ヒット作となる『ドラゴンボール』の初期エピソードにも色濃く受け継がれている。天真爛漫な主人公・孫悟空のキャラクター像や、型破りな世界観の構築には、間違いなくアラレちゃんで培われたコメディの手法が息づいている。
当時の漫画業界において、本格的なギャグ漫画でこれほどの長編ヒットを生み出し、さらに世界規模のメディアミックスへと昇華させた例は極めて稀だった。日常のナンセンスな笑いとSF的なメカニック描写を融合させた鳥山センスは、後続の多くのクリエイターに多大な影響を与え、日本のマンガ・アニメの可能性を大きく切り拓いたのである。