コンサート遠征において、座席の視界と並んで満足度を左右するのが「音響クオリティ」です。旧来の多目的体育館では「低音がモワモワと反響して歌詞が聴き取れない」という現象が頻発していましたが、有明アリーナの音響設計は明確に一線を画しています。
内装には国産木材がふんだんに使用され、天井や側壁には高度な吸音材が配置されています。音響測定の専門家やライブツアーのエンジニア取材によると、残響時間は音楽コンサートに最適化された約1.8秒〜2.1秒前後にコントロールされており、ドラムのアタック音やボーカルのサステインが濁らずにアリーナ全体へ届く設計となっています。
特にアリーナ中央部からスタンド中層にかけては、ディレイ(音の遅延)が極めて少なく、重低音がタイトに響くため、ロックやダンスミュージックの公演で高い評価を得ています。4階スタンド最上段では反響音が天井付近でわずかに回るケースがあるものの、他会場の同等フロアと比較するとクリアさは圧倒的です。