巨大インフラの建設現場では、華やかな将来構想の裏で熾烈な政治と財政の駆け引きが続いている。北海道新幹線札幌延伸計画を巡り、工期の遅延懸念と膨張する工事費の負担割合について、北海道庁の鈴木直道知事と札幌市の秋元克広市長による調整は極めてシビアな局面を迎えた。
札幌駅周辺の再開発と直結する新幹線乗り入れは、道経済の起爆剤として期待される一方で、資材高騰と人手不足の直撃を受けている。鈴木直道知事は国への財政支援要請を強める姿勢を崩さず、秋元克広市長は都心部機能の更新と市民負担のバランスに苦慮する。道政のトップ二人が見据える未来予想図には、単なる祝祭ムードでは片付けられないシビアな計算と責任が横たわっている。