木村拓哉が厨房や客席の前で放つ「ボナペティ」という鮮烈なセリフ。このフレーズの元ネタとなったドラマは、2019年10月期にTBS系列の「日曜劇場」枠で放送された『グランメゾン東京』です。
木村拓哉が演じたのは、フランス料理の本場パリで二つ星を獲得しながらも、ある国際的な大事件(首脳会談でのアレルギー混入事故)によりすべてを失った型破りなシェフ・尾花夏樹(おばな なつき)。どん底まで転落した尾花が、鈴木京香演じる実直な料理人・早見倫子と運命的な出会いを果たし、世界最高の「三つ星レストラン」を目指して東京で再び立ち上がる物語です。
劇中で尾花が仕上げた至高の一皿を客や仲間の前に差し出し、人差し指を軽く立てながら低音ボイスで言い放つ「ボナペティ」。この短い一言が視聴者の心を瞬く間に掴み、放送当時から各種SNSで真似をする投稿が相次ぐなど、一大トレンドを巻き起こしました。
さらに本作の魅力は、木村拓哉と脇を固めるキャスト陣の濃厚なアンサンブルにあります。尾花の才能に惚れ込み共に店を立ち上げるシェフ・早見倫子役の鈴木京香、かつての弟子であり葛藤を抱えながら成長していく若手シェフ・平古祥平役の玉森裕太(Kis-My-Ft2)、さらに沢村一樹、及川光博、尾上菊之助といった実力派俳優が集結。単なるカリスマ主人公のワンマン劇ではなく、職人たちがプライドをぶつけ合う熱い群像劇としての完成度が極めて高い評価を獲得しました。