開演前から終演後まで、来場者を消耗させるのが京セラドームライブ混雑状況の過酷さです。特に物販エリアにおける京セラドームグッズ列待ち時間は、人気アイドルやK-POPグループのドームツアー初日ともなると、炎天下や厳冬期であっても3時間〜5時間待ちに達することが珍しくありません。近年は事前整理券システム(LINE等のデジタル予約)の導入が進んでいるものの、一般フリー入場列やカプセルトイ列には長蛇の列が形成されます。
さらに深刻なのが「トイレ難民問題」と「荷物問題」です。2026年2月に公開された現地の利便性検証レポートによると、ドーム周辺のトイレ設置場所は2階スタジアムモールや周辺商業施設(イオンモール大阪ドームシティ等)に分散しているものの、女性用トイレは開演1時間前になると30分〜45分待ちの長蛇の列となります。また、京セラドームコインロッカー空き状況は、遠征組が殺到する正午前後にはドーム敷地内および最寄り駅のロッカーが100%満杯に達します。荷物を預けられずスーツケースを引きずったまま途方に暮れる参加者が後を絶ちません。
そして最大の難所が、終演後に発動する京セラドーム規制退場の真相です。5万人規模の観客が一度に出口へ殺到すると将棋倒し等の群集事故につながるため、係員のアナウンスに従ってブロックごとに退場します。最も退出が後回しにされる「アリーナ中央部」や「スタンド上段中央」の座席では、終演のアナウンスからドーム外のデッキに出るまでに45分〜60分以上を要します。新幹線の終電時間をシビアに計算している遠征組は、アンコール途中で自主退場するか、指定席からのダッシュを諦めたタイムスケジュールを組まなければ致命的な旅程破綻を招きます。