台所の茶渋やシンク掃除で絶大な威力を誇るメラミンスポンジですが、自動車のガラスには絶対に使用してはいけません。SNSや一部の動画サイトで「簡単に油膜が落ちる裏ワザ」として紹介されることがありますが、プロのディテイリング業界では完全なタブー行為とされています。
メラミンスポンジ車ガラスNG理由の科学的根拠
メラミンスポンジの原料であるメラミン樹脂フォームは、硬質メラミン樹脂をミクロ単位で発泡させた骨格構造を持っています。この繊維は非常に硬く、材質の硬さを示すモース硬度ではガラス(硬度約5〜5.5)に対してメラミン樹脂骨格は硬度4前後に達します。
数値上はガラスより柔らかく見えますが、ガラス表面に付着している目に見えない砂埃や微細なシリカ粒子を巻き込みながら超微細なヤスリのように削るため、ガラス表面に無数のミクロなスクラッチ傷を刻み込みます。昼間は透明に見えても、夜間にライトを浴びた瞬間に乱反射が爆発的に悪化し、ガラス交換(費用5万〜15万円以上)を余儀なくされるケースも後を絶ちません。さらに、純正のUVカット被膜や撥水基盤も完全に破壊してしまいます。