同紙と芸能界の関係は、カルチャー報道だけにとどまらない。俳優や声優の権利擁護を目指す協同組合「日本俳優連合」が主導する労働環境の改善運動、例えばフリーランスの保護、ハラスメント防止対策、インボイス制度導入に伴う現場の混乱など、表現者の働く環境に関わる問題を精力的に報じてきた。
自民党の裏金問題を暴くなど数々のスクープを連発し、調査報道で高い評価を得る同紙の政治ジャーナリズムは、芸能界の労働問題や構造的トラブルに対しても切り込む。大手事務所や広告代理店への配慮から既存の民放ニュースが扱いかねる報道でも、利害関係に縛られない独立した報道機関として事実を突きつける。この報道姿勢が、現場の労働者や関係者からの確固たる信頼に繋がっている。