かつて調査報道の牙城であった地上波テレビや日本放送協会(NHK)の現場では、コンプライアンスの肥大化と自主規制の蔓延によって、踏み込んだ企画が通りにくくなっている。スポンサーの顔色をうかがう民放は言うに及ばず、公共放送ですらリスク回避の姿勢を強める中、気骨ある制作陣の情熱は新たな受け皿を求めて流出した。
その受け皿となったのが、NetflixやAmazon Prime Videoといったグローバル配信プラットフォームだ。潤沢な制作予算と表現の自由を武器に、彼らは硬派なドキュメンタリー番組への投資を惜しまない。妥協のない調査報道を志すクリエイターにとって、世界数億人に直接届く配信インフラは理想的な舞台となった。地上波が見捨てた「不都合な真実」が、いま配信網を通じて世界中へ発信されている。