四半世紀以上も放送が続く大家族番組であるため、一般の視聴者が「知っているつもりで実は誤解しているポイント」がいくつか存在します。情報過多の現代において、客観的なファクトを整理しておく必要があります。
第一の盲点は、「大家族特有の経済的困窮」という先入観です。平成期に乱立した他の大家族番組では、家計の火の車や狭小住宅での過酷な生活がセンセーショナルに描かれがちでした。しかし石田家の場合、父・晃さんが大手外資系化粧品企業(日本ロレアル)のトップスタイリスト・マネジメント層として高年収を維持していたため、教育方針や進学に関して極めて健全な経済基盤が存在していました。子どもたちが大学や専門学校へ進み、それぞれの特技を活かした職業に就いているのは、親の経済的・精神的なバックアップがあったからに他なりません。
第二の盲点は、「テレビ局によるやらせ・演出疑惑」です。長年取材を統括してきたスタッフ陣と石田家との間には、単なる取材対象を超えた「疑似家族的な信頼関係」が構築されています。カメラの前で取り繕わず、都合の悪い口喧嘩や介護の疲弊、夫婦のすれ違いまでありのままに提示してきたからこそ、視聴者は嘘偽りのないドキュメンタリーとして長年受け入れ続けているのです。