音楽ファンの間で長年議論されてきたのが、「Samba do Brasil」と「Samba de Janeiro」の楽曲の違いです。結論から言えば、「Samba do Brasil」は1997年の世界的大ヒット曲「Samba de Janeiro」をベースに作られた公式アップデート版・進化形トラックにあたります。
1997年にリリースされたオリジナル版「Samba de Janeiro」は、パーカッシブなビートと管楽器のリフを主軸に据え、掛け声程度のボーカル(「Samba! de Janeiro!」)のみで構成された90年代ユーロダンス・ラテンハウスの傑作でした。インストゥルメンタルに近いストイックなクラブトラックでありながら、世界各国でプラチナディスクを獲得するメガヒットを記録します。
一方の「Samba do Brasil」は、よりポップスとしての完成度を高めるため、ポルトガル語と英語によるキャッチーなメロディラインとボーカルバースを本格的に追加。EDM以降のパワフルなキックとシンセサイザーを取り入れ、スタジアムやラジオで誰もが一緒に合唱できる歌モノのダンスポップとして再定義されました。「踊るためのダンスチューン」から「誰もが歌って踊れるアンセム」へと昇華させたリミックス・リメイク作品という位置づけです。