佐世保高1女子殺害事件の概要を振り返ると、その特異性と凄惨さは日本の犯罪史においても際立っています。2014年7月26日夜、長崎県佐世保市内のマンションの一室で、高校1年生の女子生徒(当時15歳)が、同じ高校に通う同級生の女子生徒を後頭部への殴打および絞殺によって殺害し、遺体の一部を切断するという凶行に及びました。
逮捕直後の取り調べにおいて、少女は「人を殺してみたかった」「遺体を解体してみたかった」という趣旨の供述を行い、個人的な怨恨やトラブルではなく、純粋な殺人衝動や人体への特異な好奇心が引き金であったことが判明します。当時、インターネット掲示板への犯行直後の実況投稿疑惑や、地方都市の名士家庭で起きた事件という背景も相まって、メディアや世論は騒然となりました。
この事件は単なる凶悪犯罪にとどまらず、「精神医学的な問題を抱えた未成年者を社会がどう見守り、防ぎ得たのか」という未成年者保護と社会防衛の狭間にある根深い制度的課題を白日の下に晒すこととなりました。