渋沢栄一という人物を語るうえで欠かせないのが、「道徳経済合一説」という思想だ。利益の追求と社会貢献は矛盾しない。この揺るぎない理念のもと、第一国立銀行(現・みずほ銀行)や東京証券取引所をはじめ、インフラ、製造、教育、福祉に至るまで膨大な事業の立ち上げを導いた。
彼の波乱万丈な生涯は、吉沢亮が主演を務めた大河ドラマ『青天を衝け』でも大きな話題を呼んだ。幕臣から大蔵官僚、そして民間の実業家へと身を転じたストーリーは、NHKオンデマンドや各種の歴史・経済ドキュメンタリーでも広く取り上げられ、今なお多くの人々の胸を打つ。利益を独占せず、社会全体へ還元しようとした視点は、現代のESG投資やSDGsの先駆けとも評価されている。