丹念に洗い上げた後、最後の最後で致命的なミスを犯すケースが後を絶たない。その筆頭が「ストラップ(肩紐)をハンガーに掛けて吊るす」干し方だ。
水分を含んだブラジャーは自重が大幅に増加している。その状態でストラップのみで吊り下げると、重力によって伸縮性のウレタンゴムが回復不能なレベルまで引き伸ばされてしまう。正しいワイヤーブラ干し方は、以下のいずれかに限定される。
- 逆さ干し(推奨):アンダーバストの左右2箇所を洗濯バサミで挟み、カップを逆さまにした状態で吊るす。水分が重力で下部に落ち、最も厚みのあるワイヤー下部に集中するため、乾きが早くストラップも伸びない。
- 二つ折り干し:ハンガーのバー部分に、ブラジャーの中心(前中心)をまたがせるように二つ折りに掛けてバランスを取る。
直射日光に当てる天日干しも避けるべきだ。紫外線はポリウレタンの弾性を急激に劣化させ、色素沈着や生地の黄ばみを促進する。風通しの良い日陰でじっくり自然乾燥させるのが鉄則となる。
ノンワイヤーブラとナイトブラの個別特性
近年シェアを急速に拡大しているノンワイヤーブラやナイトブラにも特有の注意点がある。ワイヤーがないため扱いが雑になりがちだが、これらは「生地全体のパワーネットと着圧設計」だけでバストを支えている。ノンワイヤーブラ洗い方やナイトブラ手洗いにおいて揉み洗いや強い脱水を加えると、パワーネットのポリウレタン糸が断裂し、着用しても全くホールド感のない「ただの布」へと成り下がる。平干しネットを用いた陰干しが最も安全な選択肢だ。
蓄積した皮脂汚れへの対処法
淡いカラーのブラジャーに生じる黄ばみ黒ずみ落とし方としては、酸素系漂白剤(液体)を薄めた40度以下のぬるま湯に20分程度つけ置く手法が有効だ。塩素系漂白剤は繊維を溶かし、かえって黄色く変色させるため絶対に使用してはならない。