談合坂サービスエリア上り線の最大の武器は、高速道路の休憩施設という枠組みを超えた圧倒的な飲食の層の厚さです。山梨ならではの郷土料理から手軽なテイクアウトまで揃うなかで、事前の予備知識なしに飛び込むと、混雑する券売機の前で立ち往生することになります。
フードコートで根強い支持を集める二大看板が、談合坂サービスエリア上りのほうとうとラーメンです。甲州名物を手軽に味わえる「初花」のほうとう(税込1,200円〜1,400円前後)は、かぼちゃの甘みが溶け込んだ濃厚な味噌仕立ての汁に、モチモチとした平打ち麺が絡む本格派。ドライブで疲れた胃腸をやさしく温めてくれます。一方で、ガツンとした塩分補給を求める長距離ドライバーに選ばれているのが「麺工房 談合坂」のラーメン。甲州富士桜ポークを使用したチャーシューや、濃厚な醤油豚骨スープが深夜帯の胃袋を確実に掴んでいます。
甘党や家族連れが競って列を作るのが、談合坂SA上り限定スイーツの筆頭「桔梗信玄餅ソフト+(プラス)」(税込550円前後)です。濃厚なバニラソフトクリームに、桔梗屋秘伝の黒蜜ときな粉が惜しみなくかけられ、もちもちの信玄餅と香ばしい信玄棒が添えられた逸品。取材時にも、夕方のカフェコーナー周辺では購入客の長い列が途切れませんでした。
ベーカリーコーナーに漂う芳香の主は、談合坂上りのパン屋「リトルマーメイド」。ここで飛ぶように売れているのが、SA限定の「談合坂あんぱん」です。表面に大きく「談」の焼印が押された丸いパンの中には、程よい甘さの粒あんと、たっぷりのホイップクリームが二層でぎっしり詰まっています。1個300円弱という手頃さと食べやすさから、車内用のおやつやお土産としてまとめ買いする利用者が目立ちます。
ショッピングコーナーで展開される談合坂サービスエリア上りお土産ランキングの動向も見逃せません。長年不動のトップに君臨するのは定番の「桔梗信玄餅」ですが、2026年現在は日持ちのする「桔梗信玄生プリン」や、談合坂SA限定パッケージの信州・甲州コラボ菓子が上位に食い込んでいます。地元農園直送の果実を使ったワインケーキや季節限定のフルーツタルトなど、都心のデパ地下顔負けのラインナップが揃っています。