インターネット上の検索窓で頻繁に調べられるのが「柏キャンパス 偏差値 難易度」というキーワードです。しかし前述の通り、柏キャンパスには学部生を募集する一般学部入試が存在しないため、予備校が算出するいわゆる「偏差値」は存在しません。
評価の対象となるのは、各大学院・専攻が個別に実施する「大学院入試(院試)」の難易度です。ネット上では「本郷の院に比べて外部生が入りやすい」「学歴ロンダリングではないか」といった心ない言説が散見されることもありますが、実態は大きく異なります。
新領域創成科学研究科は、設立理念として「国内外の多様なバックグラウンドを持つ人材の受け入れ」を掲げており、東大内部生(本郷・駒場からの進学者)の比率が約3〜4割である一方、他大学(国公立・早慶上理・MARCH・地方大学)出身者や留学生が半数以上を占めます。門戸が広く開かれていることは事実ですが、専攻によっては志願倍率が2倍から4倍近くに達し、専門科目の筆記試験、TOEFLスコア提出、綿密な研究計画書に基づく口述試問が課されます。確固たる研究意欲と学術的基礎力がなければ合格を勝ち取ることは不可能です。
また、物性研究所や大気海洋研究所、理学系研究科・工学系研究科の柏配置研究室は、それぞれの分野で日本最高峰の設備と教授陣が揃うため、東大内部の成績上位層が自ら柏を志望して配属されるケースも極めて一般的です。