2026年7月2日、惜しまれつつ50年の歴史に幕を下ろした中野サンプラザ。現在の中野駅北口に立つと、かつてと変わらぬ特徴的な三角形のシルエットが依然として存在感を放っています。一見すると「解体作業が進んでいない」ように映りますが、内部では設備の撤去や環境調査、安全対策工事が段階的に進められています。
そもそもサンプラザ閉館の理由は、1973年の開業から半世紀が経過したことによる建物の構造的寿命と設備の深刻な老朽化でした。耐震基準への適合改修には莫大な費用がかかるうえ、配管や空調設備の更新限界を迎えており、単独での維持管理は困難を極めていました。
そこで中野区が選択した道が、中野駅周辺の回遊性向上と防災機能強化を一体で進める大規模な中野区まちづくり計画でした。中野サンプラザと隣接する中野区役所旧庁舎の敷地を統合し、新たな複合拠点へと生まれ変わらせる構想が立ち上がったのです。