春の選抜大会で優勝候補に挙げられた高校が、そのまま夏の選手権大会を制覇する確率は決して高くありません。過去の甲子園データを見ると、春優勝校が夏も全国制覇(春夏連覇)を達成した勝率は数パーセント台に留まっています。
その最大の理由は、他校による徹底的な「研究と対策」です。センバツで目立った投手ほど、配球パターンや牽制の癖までビデオ解析され、夏の地方大会から厳しいマークに遭います。また、夏の甲子園特有の猛暑や連戦による疲労蓄積は、選手層の厚くないチームにとって致命的なハンデとなります。
夏を勝ち切る真の強豪は、春の段階で主力投手の登板過多を避け、控え投手に実戦経験を積ませています。秋や春の結果に一喜一憂せず、8月の連戦を見据えたチームマネジメントを完遂できるかどうかが、真の覇権争いを左右する決定的な要因です。