押し寄せる登山者による環境負荷を軽減するため、北岳周辺の山小屋(北岳山荘や肩の小屋など)では、事前予約制が完全に定着しました。かつての「詰め込めば誰でも泊まれる」時代は終わり、現在は予約が取れなければ登山自体を断念せざるを得ないシステムになっています。
この変化は、登山者の安全確保と環境保護において一定の効果を上げています。山小屋の過密化が解消されたことで、ゆったりとした滞在が可能になり、マナーの向上にも繋がっています。しかし一方で、週末の予約は数ヶ月前から争奪戦となり、天候に合わせた柔軟な日程変更が難しくなったというデメリットも指摘されています。予約なしでの強行登山や、テント指定地以外での違法な野営といった新たなトラブルも発生しており、モラルの啓発が急務となっています。