インターネット上やサブカルチャーの世界で、「二階級特進」は代名詞的な「死亡フラグ」として定着しています。「この作戦が終わったら二階級特進だな」「功績で二階級特進が決まった」といった台詞は、作中でそのキャラクターが命を落とす前兆として描かれるのが定番のお約束です。
このパロディ表現が定着した背景には、「二階級特進が死後(殉職時)にしか発動しない」という制度の本質を、古今の戦争映画やミリタリー・SFアニメが逆手に取ったことに端を発します。
『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』シリーズ、『銀河英雄伝説』、さらには警察ドラマの名作『踊る大捜査線』や『名探偵コナン』に至るまで、危険な作戦に挑む戦友同士の皮肉混じりのジョークや、悲劇を予感させる演出として「二階級特進」が用いられてきました。「生きている隊員に特進を約束する」という台詞自体が、「お前は生きて帰れない(=死後に特進させてやる)」というブラックユーモアの構造を含んでいるため、視聴者に強烈な印象を植え付ける定番ギミックとして進化を遂げたのです。