TVシリーズに登場した使徒の名前には、キリスト教やユダヤ教の聖典・外典(『エノク書』など)に登場する実在の「天使」の名が付けられています。それぞれの能力や外見は、冠された天使の司る事象と密接にリンクしています。
代表的な使徒の元ネタと由来を見ていきましょう。
- 第3使徒 サキエル(Sachiel):「水」を司る天使。海中から歩行して第3新東京市へ初上陸した設定と一致します。
- 第5使徒 ラミエル(Ramiel):「雷」を司る天使。圧倒的な破壊力を誇る荷電粒子砲を放つ姿はまさに雷霆そのものです。
- 第6使徒 ガギエル(Gaghiel):「魚・獣」を司る天使。全長数キロメートルに及ぶ巨大な深海魚のような姿で太平洋艦隊を急襲しました。
- 第8使徒 サンダルフォン(Sandalphon):「胎児」を司る天使。浅間山火口のマグマ内で繭(蛹)の状態から急激に羽化・成長しました。
- 第14使徒 ゼルエル(Zeruel):「神の腕・力」を司る天使。折りたたみ式の帯状のカッター腕を持ち、エヴァ2号機の手首や頭部を一瞬で切り落とす圧倒的な腕力を誇示しました。
- 第17使徒 タブリス(Tabris):「自由意志」を司る天使。渚カヲルの正体であり、ゼーレの思惑を超えて「シンジが生きる未来」を自らの自由意志で選択しました。
このように、庵野秀明監督をはじめとする制作陣は、神話体系の象徴的な属性を見事に怪獣的・SF的なデザインへと落とし込んでいます。