第三の非常手段であり、現代のオフィス環境における最強の防衛策となるのが、クラウドストレージサービスであるOneDriveとの連携を活用した復元アプローチだ。従来のローカル保存主体の時代とは異なり、ビジネス環境におけるデータ復元・トラブルシューティングの常識は激変している。
Microsoft 365を利用している場合、OneDrive上に保存されたファイルはリアルタイムで変更履歴が記録されている。操作ミスで必要な数式やグラフを誤って上書き消去してしまった場合でも、Web版のOneDriveにアクセスし、「バージョン履歴」から過去の任意の時点の状態へとワンクリックで巻き戻すことが可能だ。単なる「未保存データの救出」にとどまらず、数時間前の健全なファイル状態へ遡ることができる点において、このクラウド連携は極めて強力なセーフティネットとして機能する。