むっちゃん万十の最大の特徴といえば、なんといってもユーモラスな「ムツゴロウ」の形です。なぜ鯛や一般的な丸型ではなく、有明海の希少魚であるムツゴロウがモチーフに選ばれたのでしょうか。そのルーツは昭和末期の長崎県諫早市にあります。
創業者である玉田武(たまだ たけし)氏が創業した当時、有明海では諫早湾の干拓事業などを背景に干潟の環境変化が進み、有明海を代表する魚・ムツゴロウの生息数が激減していました。長崎出身の創業者は「故郷のシンボルであるムツゴロウの姿を風化させず、子供たちにも広く親しんでほしい」という強い郷土愛から、焼き型の金型を特注でムツゴロウの形に設計したのが始まりです。
福岡に店舗を展開して以降、そのユニークなビジュアルと手軽な価格、そして何より他にはない食事系具材の組み合わせが中高生やサラリーマンの間で瞬く間に話題となりました。現在では福岡を代表するご当地B級グルメの代名詞として定着し、親子3代にわたって通い詰めるファンも珍しくありません。