情報が錯綜するネット空間において、富士山静岡空港には実態と乖離したいくつかの誤解が存在します。利用を検討するにあたり、事前に把握しておくべき真実を整理します。
誤解1:「公共交通が貧弱すぎて、車がないと完全に孤立する」
確かに思いつきで訪れると待ち時間が発生することはありますが、実際にはすべての航空便の発着スケジュールに連動して静岡駅・島田駅・掛川駅・藤枝駅方面へのリムジンバスが運行されています。到着ロビーを出てすぐのバス乗り場からスムーズに主要駅へ直行できるため、時刻表を事前に確認してスケジュールを組む旅行者にとっては、何ら不自由なく移動できる環境が整っています。
誤解2:「便数が少なすぎて旅行の計画が立てにくい」
路線数自体はメガ空港に及びませんが、福岡線や札幌線など需要の太い主要幹線は朝夕を中心に複数便が設定されています。乗り継ぎを必要としないポイント・ツー・ポイントの直行便であるため、羽田空港の広大な敷地内を歩き回り、離陸待ちの滑走路渋滞に巻き込まれる時間を考慮すれば、トータルの拘束時間では静岡空港利用の方が短くなるケースも多々あります。
誤解3:「霧が多くて欠航しやすい欠陥空港である」
牧之原台地という立地上、開港初期には濃霧による視界不良で着陸復行(ゴーアラウンド)や目的地変更(ダイバート)が発生し、メディアで大きく報じられた経緯があります。しかし、その後計器着陸装置(ILS)の高度化や運航基準の見直し、パイロットの進入訓練の徹底が進められた結果、現在の就航率は全国の主要地方空港と遜色ない98%以上の高い水準で推移しています。