福沢諭吉「人の上に人を造らず」の真実|続きに書かれた驚きの格差論

福沢諭吉「人の上に人を造らず」の真実|続きに書かれた驚きの格差論

話題沸騰中の 福沢諭吉「人の上に人を造らず」の真実|続きに書かれた驚きの格差論について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

Q1:「天は人の上に人を造らず」は福沢諭吉自身の創作した言葉ではないのですか?
A1:完全なオリジナルフレーズではありません。福沢は文末に「と言えり」と記しており、1776年のアメリカ独立宣言にある「all men are created equal」などの西洋天賦人権論の概念を意訳して引用したものです。3度にわたる欧米視察を通じて得た西欧近代思想を、日本人向けに分かりやすく提示した表現です。

Q2:福沢諭吉は無学な人や貧しい人を軽蔑していたのですか?
A2:軽蔑していたのではなく、現状への危機感を鳴らしていました。福沢自身、下級武士の家に生まれ、身分制度の理不尽さを骨の髄まで味わった人物です。だからこそ「生まれではなく、努力と学習によって境遇を変えられる時代が来たのに、なぜ学ばずに愚民にとどまるのか」と、民衆を覚醒させるためにあえて強い言葉で鼓舞しました。

Q3:なぜ当時の福沢諭吉はあれほど漢学を批判し「実学」を求めたのですか?
A3:江戸時代の儒学・漢学が、現実離れした道徳論や言葉遊びに終始し、蒸気船や電信といった近代科学技術に対抗できなかったからです。国家が欧米列強に対抗し国民が豊かになるには、文字の読み書き、算術、地理、物理、経済といった「生活とビジネスに直結する道具としての学問」が不可欠であると見抜いていたためです。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。