掛け算の筆算、繰り上がりを書く場所に“唯一の正解”はない——教育現場とプロ講師の証言から見えた真実

掛け算の筆算、繰り上がりを書く場所に“唯一の正解”はない——教育現場とプロ講師の証言から見えた真実

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では、具体的にどの書き方がミスを防ぎやすいのか。編集部では、教育支援の専門家への取材と、複数の学習指導事例をもとに、主な方式を比較検証した。

繰り上がりの書き方詳細・具体例主なメリット編集部の見解・リスク評価横棒の上に小さく書く「27×5」の「3」を線の左上に配置2年生時点では見やすく、たし算感覚で処理できる2桁×2桁以上で部分積が重なり破綻。移行期に混乱を招く横棒の下・空欄に書く段と段の間の余白に「3」をメモとして残す複数段になっても置き場に困らない。消しゴムで消す必要がない次段の数字と混ざるリスク。書く位置を固定しないと見失う数字の横・肩に小さく書く繰り上げる元の数字の右上に「3」を添える「どの桁から出た繰り上がりか」を直感的に把握できる数字同士が近接し、見間違いによる計算ミスが発生しやすい最後の足し算部分のみ線の上に書く部分積の加算時に出る繰り上がりを線の上に書く「掛け算の繰り上がり」と「足し算の繰り上がり」を区別できる学校によっては“筆算内に書いてはいけない”ルールと衝突する

編集部が取材したある学習塾講師は、「最も多いミスは、繰り上がりを書いた後に消しゴムで消してしまい、次の桁の計算で加算し忘れるパターン」と指摘する。消さずに残すこと、そして書く位置を自分の中で固定することが、精度向上への近道だという。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。