このブームをさらに強固なものにしたのが、近年の動画配信サービスの台頭だ。韓国最大級のローカル配信プラットフォームTVING(ティービング)では、歴代のテレビシリーズから劇場版までが網羅され、常に視聴ランキングの上位をキープし続けている。日常のBGM代わりにアニメを流し続ける「作業用コンテンツ」としても愛され、24時間いつでもしんちゃんの世界に浸れる環境が整っている。
さらにグローバルプラットフォームであるNetflixでの配信開始が、これまでアニメから離れていたライト層や大学生、20代〜30代のオフィスワーカーを呼び戻す決定打となった。通勤電車の中でイヤホンを装着し、スマートフォンでチャングを観てクスリと笑う大人の姿は、現在の韓国都市部ではごくありふれた光景だ。デジタルネイティブ世代の視聴習慣に完全に最適化された配信戦略が、ファンダムの裾野を爆発的に広げている。