かつて雄英高校で相澤たちと青春を謳歌していた白雲朧。彼は明るく、誰にでも手を差し伸べる光のような少年だった。しかし、ヒーローインターン中の崩落事故によってその命は唐突に絶たれる。悲劇はそこで終わらなかった。彼の遺体はオール・フォー・ワンの手によって回収され、悪意の結晶である「黒霧」へと作り替えられてしまったのだ。
青空のように澄んでいた白雲の面影は、すべてを飲み込む漆黒の靄(もや)へと変貌した。この対比が、読者に強烈な精神的ダメージを与えたのは言うまでもない。ヒーローを目指した者が、最も邪悪なヴィランの盾となり、矛となる。この残酷な運命の悪戯こそが、彼のキャラクター性を唯一無二のものにしている。