法廷で焦点となったのは、セペダ受刑者が犯行に及んだ直接的な動機と、その計画性でした。二人は2014年末、日本に留学していたセペダ受刑者と筑波大学で出会い、交際をスタートさせました。しかし、セペダ受刑者の束縛や精神的な支配に苦しんだ愛海さんは、フランス留学を機に関係を清算しようと別れを切り出していました。
愛海さんに新しい生活が始まり、現地で新たな友人や交際相手ができたことを知ったセペダ受刑者は、激しい嫉妬と独占欲を募らせます。インターネット上に「愛海は約束を破った。代償を払わなければならない」といった脅迫的な告発動画を投稿したことも法廷で明かされました。
捜査陣が突き止めたセペダ受刑者の足取りは、単なる衝動殺人ではない冷酷な意図を浮き彫りにしました。セペダ受刑者はフランス入国直後、スーパーマーケットで引火性の燃料用バイオエタノール5リットル、塩素系漂白剤、大型ゴミ袋を現金で購入していました。さらにレンタカーで山林周辺の林道を不自然に下見走行していた事実もGPSデータから確認されており、司法はこれらを「殺害と遺体隠蔽を前提とした周到な計画」と断定しました。